原発

 全国市民オンブズマン連絡会議では、電力エネルギーの選択が市民によってなされることを目指す、という視点から、エネルギー問題を 取り上げています。
 エネルギー選択が民主的に行われるためには、電力会社の地域独占や 発送電分離の問題など、電力の供給システムの側の多くの課題が 指摘されているところですが、同時に市民や自治体といった電力の 需要側も電力をできるだけ主体的に選択していくことも必要と考えます。
 そこで、そのための資料とするために、「エネルギー民主主義」の 担い手である「需要側」が現状においてエネルギーをどう選択しているか について、自治体の電力の購入実態+環境配慮方針に関する調査を 行いたいと考えております。
16/9/24(土)25(日)全国オンブズ香川大会で原発とカネ分科会開催

9月25日(日)9:30~11:20 、サンポートホール高松 で、原発とカネ分科会を行います。
http://www.ombudsman.jp/taikai/2016bunkakai.pdf
・大会案内 http://www.ombudsman.jp/taikai/

2015年度分自治体電力購入売却調査報告 (16/9/23)
自治体電力購入・売却調査(15/11/18 データ追加版) 16/1/27データ詳細up)

http://www.ombudsman.jp/nuclear/2015denki.pdf
・上記一覧 エクセルデータ
・都道府県詳細 エクセルデータ
・政令市詳細 エクセルデータ
・中核市詳細 エクセルデータ

電力購入・売却調査アンケート送付(15/5/29)

全国市民オンブズマン連絡会議は、各都道府県・政令市・中核市にメールで別紙アンケートを送りました。
http://www.ombudsman.jp/nuclear/150529.pdf
2015/9/5-6開催の全国市民オンブズマン兵庫大会で発表する予定です。

放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針 省庁間の質問内容開示

npo法人 情報公開市民センターは、国が15/5/22に「特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針」を閣議決定したことを受け、資源エネルギー庁に対して15/6/2に以下情報公開請求を行い、以下決定が出ました。開示された文書をアップします。

・特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針(平成27年5月22日
 閣議決定)の逐条解説(最新版)
  →不存在
・「特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針(案)」に関する各省協議文書
 →開示 http://www.ombudsman.jp/nuclear/150626-1.pdf
・「特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針(案)」に関する質問・意見に対する回答文書
 →開示 http://www.ombudsman.jp/nuclear/150626-2.pdf
・特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針(平成27年5月22日閣議決定)に関する内閣法制局とのやり取りの内容がわかるもの
 →不存在
 ※開示決定書 http://www.ombudsman.jp/nuclear/150626.pdf

内容を読むと、環境省や原子力規制委員会、農林水産省が質問や意見を出していることがわかります。

自治体への説明会を非公開にした放射性廃棄物の最終処分ですが、今後も注目していきたいです。

・平成27年5月22日 資源エネルギー庁電力・ガス事業部 放射性廃棄物等対策室
 特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針が改定されました~国が前面に立って取り組みます~
 http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150522003/20150522003.html

外務省 31年前 原発攻撃被害 極秘に研究 報告書入手

外務省が1984年に国内の原発が戦争やテロで攻撃を受けた場合の被害予測をしていたと、東京新聞・中日新聞は2015/4/8にスクープしました。
npo法人 情報公開市民センターは、上記報告書を外務省に情報公開請求し、入手しました。
ネット上にアップしましたので、ぜひご覧ください。http://www.ombudsman.jp/nuclear/1984-2.pdf

以下、報告書タイトルと外務省国際連合局軍縮課長名の「ことわりがき」です。

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取扱注意
(昭和58年度外務省委託研究報告書)

「原子炉施設に対する攻撃の影響に関する一考察」

1984年2月
財団法人 日本国際問題研究所

ことわりがき
 原子力施設攻撃禁止問題は、1980年以来軍縮会議において審議が行われている問題であり,我が国の関心事項の一つであるが,我が国においてはこれまで原子力施設,特に原子力発電所が攻撃された場合の影響に関する研究論文の類が全く存在していなかった。仮りにかかる論文が公になった場合の各方面(例えば,反原発運動等)への諸々の影響を考えれば,書かれなかったこと自体当然であったかもしれない。・オかしながら,実際に軍縮会議において今後も原子力施設攻撃禁止問題の検討に携っていく立場にあるものとしては,原子力施設に対する攻撃が行われた場合の影響がどのようなものとなるかを知っておくことは必要不可欠であり,かかる観点から,日本国際問題研究所に対しこの分野における委託研究を依頼した次第である。今般その最終報告書がまとまったので、各位の御高覧に供する。
 なお、本報告書が上記に照らして有する機微な性格及び関係方面への影響等を勘案し,限定配布の部内資料(「取扱注意」なるも実質的に部外秘)とするので取扱いには厳に注意願いたい。また,本報告書の内容は当然のことながら,外務省の公式見解でないことを念のため申し添える。
昭和59年3月     
外務省国際連合局軍縮課長

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参考
2015年4月8日 東京新聞
【福島原発事故】被ばく死 最悪1.8万人 原発攻撃被害 84年に極秘研究
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/ck2015040802100010.html

2011年7月31日5時0分 朝日新聞
原発への攻撃、極秘に被害予測 1984年に外務省
http://www.asahi.com/special/10005/tky201107300615.html

20150502 r/f #121「小出裕章ジャーナル」【原発攻撃被害報告書が明るみに】
https://www.youtube.com/watch?v=q-hhfvi1vwu&feature=youtu.be

平成25年度の地方公共団体の電力の購入、売却状況調査(14/9/5発表)(14/9/17版)
(14/9/17記 山口県の電力売却額に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします)
購入詳細エクセル(14/9/17現在)
売却詳細エクセル(14/9/17現在)

2013年度自治体電力購入売却調査発表(14/9/3)
14/6/4 自治体電力購入売却調査、落札率調査アンケート発送

都道府県・政令市・中核市 自治体電力購入売却調査(pdf)

6/27(金)締め切りです。
9/6-7全国大会で発表予定。

砺市 総合評価方式で価格が高い北陸電力と契約 結果入手

富山県南砺市は、電力購入に際して以前は新電力と随意契約していましたが、
平成26年度は総合評価方式を取り入れ、見積もり額が高かった北陸電力と
契約しました。

全国市民オンブズマン連絡会議は、以下情報公開請求しました。
・平成26年6月以降の電力調達について、
 1)総合評価方式を導入するにいたった経緯
 2)実施要領
 3)評価結果

南砺市から以下開示されました。

・南砺市 起案書
 http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-kian.pdf
・南砺市総合評価の試行要領(電力供給)
 http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-youryo.pdf
・南砺市市有施設高圧電力供給業務 仕様書
 http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-siyou.pdf
・南砺市市有施設高圧電力供給業務 見積結果(総合評価方式)
 http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-kekka.pdf

1位 北陸電力  39,427,653円 技術評価点140.00点
2位 エネリンク 36,738,888円 技術評価点113.33点
   差額     2,688,765円

技術加算点
 企業の電力供給能力等
  ・供給実績 南砺市への電力供給実績の有無
  ・co2削減取組 co2削減取組実績の有無
 企業の地域性・社会性
  ・主たる営業所の所在地
  ・地域貢献 南砺市内におけるボランティア活動実績の有無
        生活困窮者に対する支援協定締結の有無
  ・地域貢献 南砺市消防団の協力事業所であることの有無

総合評価方式が、電力入札についてふさわしいのか、
しかも上記のような評価項目が適切なのか大変疑問です。

環境配慮契約については、川崎市が取り組んでおり、原発事故後も環境配慮がaだとして
かわさき市民オンブズマンなどから批判がありました。(平成25年12月3日評価ではb)
http://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000013849.html

南砺市のような総合評価方式を安易に取り入れることは、自治体からの
エネルギー選択が進んできたことに冷水を浴びせるものです。
このような動きが全国的に波及しないよう、監視していきたいです。