公開日:
各議会に2024年度政務活動費執行率アンケート送付しました

「“議員のお小遣い”になっていませんか?」
あなたの街の地方議員に支給される“政務活動費”。
その使い方、あなたはチェックしていますか?

各地方議員に報酬とは別に支給される、「政務活動費」について各地の市民オンブズマンは長年チェックし続けてきました。
政務活動費の使い方は、議員によって千差万別です。税金が議員の活動にどう使われているか――その“使い道”を知ることが、有権者としての第一歩です。
全国市民オンブズマン連絡会議は今年も以下調査中です。
1)公開度
2)使途基準マニュアル
3)執行率

【1】領収書公開度:ネット公開はようやく7割
公開度 については、2001年度に旧名称「政務調査費」発足当初、領収書条件付き公開(△万円以上)が2府県しかなく、他都道府県議会はすべて領収書すら市民に公開されませんでした。
全国市民オンブズマン連絡会議は長年情報公開度ランキングを行うなど領収書の公開を求め続けたところ、2015年度にすべての都道府県議会で1円以上すべての領収書が公開されるようになりました。
ただし、当初は原則“紙”での公開にとどまりました。
ネット上で領収書を公開するよう求め続けたところ、2024年調査では27都府県・13政令市・49中核市(約69%)の議会で領収書がネット公開されるようになりました。
引き続き、全議会で政務活動費の領収書その他書類をネット公開するよう求め続けています。

【2】使途基準マニュアル:平均点はわずか20点
「何に使っていいか」の基準が、いまも不透明。多くの議会が身内優遇やお手盛りのルールを許しています。
使途基準マニュアル ですが、議員が「お手盛り」で「調査研究」以外にも使えるようにしている場合や、身内への支出を認めていることが多発しています。
全国市民オンブズマン連絡会議は、2024年にはじめて「使途基準マニュアルランキング」を発表しました。
ほぼすべての議会が何らかの使途基準マニュアルを作成していましたが、残念ながら、都道府県議会の平均は100点満点中20点にすぎませんでした。
引き続き使途基準を調査していきます。

【3】執行率:市民の目が効けば下がる
「政務活動費」は2013年に使途が拡大されて以降、「調査研究以外」にも使えるようになり、支出の幅が広がりました。
その結果、疑わしい支出が増えたのでは?という声も。
わたしたちは毎年、**使い切った割合(執行率)**を調査することで、支出傾向の変化や市民の監視効果を見ています。
経年変化を見ると、なぜか「領収書等のネット公開度があがる」または「不祥事が発生する」と執行率が減少する傾向がみられています。
市民が関心を持つと、議員は疑惑や誤解を招く支出を抑制し、執行率の低下をもたらしていると考えます。
近年は、新型コロナの影響で海外視察や国内視察自粛をしていたのをとりやめ、執行率が上昇傾向にあるのではないかと考えています。
全国市民オンブズマン連絡会議は、2025年7月7日に、47都道府県・20政令市・62中核市に対し、政務活動費執行率アンケートをメールで送付しました。
https://www.ombudsman.jp/seimu/250707.pdf

アンケートの集計結果については,2025年10月25日(土)26日(日)に大阪市で開催する全国大会で、政務活動費開示度と共に報告を行う予定となっております。
https://www.ombudsman.jp/taikai_category/no32
この調査結果は、マスメディアや各議会の改革にもつながっています。

👀 あなたにできる3つのこと
①地元議会の使途をチェック!
 → 領収書・マニュアルのリンクはこちら:
 https://www.ombudsman.jp/seimu
②投票前に議員活動を確認!
 → 「何に税金を使ってきたか」がその議員の実力です。
③活動を応援するカンパを
 → 市民の目を守る調査を続けるために、ぜひご支援ください
 https://www.ombudsman.jp/office/kanpa

💡 この活動は、あなたの支援で成り立っています。
自治体から一切の補助を受けず、市民の目で調査を続けています。
持続的な運営のため、ぜひご支援をお願いいたします。
なお、このままですと、2026年1月以降、現在の事務局職員体制を維持することは困難となります。伏してご協力をお願いいたします。
https://www.ombudsman.jp/office/kanpa
http://www.jkcc.gr.jp/profile/01_09.html
———
全国市民オンブズマン連絡会議 政務活動費ページ
https://www.ombudsman.jp/seimu
全国市民オンブズマン連絡会議 全国大会
https://www.ombudsman.jp/taikai