電力カルテル 島根県知事と中国電力社長の面会記録全文開示
中国電力が電力カルテルを結んでいたとして、公正取引委員会から排除措置命令、課徴金納付命令を受けた件で、23/4/14に中国電力社長が島根県庁を訪問し、島根県知事と面会した際の面会記録を全国市民オンブズマン連絡会議が情報公開請求したところ、面会記録全文が開示されました。
録音・録画は開示されたものにふくまれませんでした。
配付資料は「そもそもなかった」とのこと。
・決定書
https://www.ombudsman.jp/nuclear/230515-1shimane.pdf
・面会記録
https://www.ombudsman.jp/nuclear/230414shimane.pdf
中国電力は、島根県庁舎、島根県原子力防災センター、島根県中央病院で関西電力と電力カルテルを結んでいたことを明らかにしています。
島根県の丸山知事は「中国電力として生じる損害、課徴金の納付という損害、それが関西電力の不法行為として認定できるのであれば、そういう損害賠償請求を中国電力として、関西電力に求めていく、民法まで駆使してちゃんとやってもらうということを強く求めます」と発言しています。
さらに、「民法上の損害賠償の請求を検討をされないっていうことであれば、理解しがたいです。検討されるんですか」と中国電力社長に問いただしています。
中国電力瀧本社長は「この場ではちょっと即答できません」と回答しました。
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今回請求した3県を比較します。
鳥取県 面会記録全文 録音開示
島根県 面会記録全文 録音・録画開示されず
山口県 面会記録12行のみ 録音・録画開示されず
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なお、今回島根県に対しては、情報公開請求を電子申請で行い、CDで写しの交付をうけました。
中国電力が電力カルテルを結んでいたとして、公正取引委員会から排除措置命令、課徴金納付命令を受けた件で、23/4/13に中国電力副社長が鳥取県庁を訪問し、鳥取県知事と面会していますが、その際の面会記録を全国市民オンブズマン連絡会議が情報公開請求したところ、以下開示されました。
配付資料は不存在でしたが、面会記録の全文と音声データが公開されました。
鳥取県知事と中国電力副社長のやりとりが詳しく分かります。
〇中国電力副社長が2023年4月13日に鳥取県庁を訪問した際の、中国電力側持参資料
→ 不開示決定(持参資料がなかったため、不存在)
https://www.ombudsman.jp/nuclear/230516tottori-1.pdf
〇中国電力副社長が2023年4月13日に鳥取県庁を訪問した際の、鳥取県側配布資料
→ 不開示決定(配布資料がないため、不存在)
https://www.ombudsman.jp/nuclear/230516tottori-2.pdf
〇中国電力副社長が2023年4月13日に鳥取県庁を訪問した際の面談時の記録、面談内容が分かるもの、メモ、録音・録画
→ 開示決定
https://www.ombudsman.jp/nuclear/230516tottori-3.pdf
・公正取引委員会からの排除措置命令等受領に係る中国電力からの知事への説明
https://www.ombudsman.jp/nuclear/230516tottori-4.pdf
・音声
https://youtu.be/Ceaijd76W-s
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なお、今回鳥取県に対しては、情報公開請求を電子申請で行い、電子メールで写しの交付をうけました。
https://www.pref.tottori.lg.jp/23592.htm
決定書もメールで届きました。
無料で情報公開請求し、無料で開示を受けることができたため、情報公開請求がしやすくなったのではないかと感じました。
中国電力が電力カルテルを結んでいたとして、公正取引委員会から排除措置命令、課徴金納付命令を受けた件で、23/4/11に中国電力社長が山口県庁を訪問し、山口県知事と面会していますが、その際の面会記録を全国市民オンブズマン連絡会議が情報公開請求したところ、以下開示されました。
しかしながら、20分面会したにもかかわらず、内容は12行しかありませんでした。
録音・録画は開示されませんでした。
配付資料は「そもそもなかった」とのこと。