富山県南砺市は、電力購入に際して以前は新電力と随意契約していましたが、
平成26年度は総合評価方式を取り入れ、見積もり額が高かった北陸電力と
契約しました。
全国市民オンブズマン連絡会議は、以下情報公開請求しました。
・平成26年6月以降の電力調達について、
1)総合評価方式を導入するにいたった経緯
2)実施要領
3)評価結果
南砺市から以下開示されました。
・南砺市 起案書
http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-kian.pdf
・南砺市総合評価の試行要領(電力供給)
http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-youryo.pdf
・南砺市市有施設高圧電力供給業務 仕様書
http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-siyou.pdf
・南砺市市有施設高圧電力供給業務 見積結果(総合評価方式)
http://www.ombudsman.jp/nuclear/nanto-kekka.pdf
1位 北陸電力 39,427,653円 技術評価点140.00点
2位 エネリンク 36,738,888円 技術評価点113.33点
差額 2,688,765円
技術加算点
企業の電力供給能力等
・供給実績 南砺市への電力供給実績の有無
・co2削減取組 co2削減取組実績の有無
企業の地域性・社会性
・主たる営業所の所在地
・地域貢献 南砺市内におけるボランティア活動実績の有無
生活困窮者に対する支援協定締結の有無
・地域貢献 南砺市消防団の協力事業所であることの有無
総合評価方式が、電力入札についてふさわしいのか、
しかも上記のような評価項目が適切なのか大変疑問です。
環境配慮契約については、川崎市が取り組んでおり、原発事故後も環境配慮がaだとして
かわさき市民オンブズマンなどから批判がありました。(平成25年12月3日評価ではb)
http://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000013849.html
南砺市のような総合評価方式を安易に取り入れることは、自治体からの
エネルギー選択が進んできたことに冷水を浴びせるものです。
このような動きが全国的に波及しないよう、監視していきたいです。