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投稿 栃木県女児殺害事件

最終更新時間:2005年12月06日 17時03分23秒

 警察は何をしていたか 栃木県女児殺害事件は防げなかった事件か?

栃木県で行方不明になっていた小学1年生の女の子が屍体となって発見された。発見したのは、野鳥の捕獲の下見に来ていた男性3人。女の子の家族にしてみれば、絶対にあってはならないことが現実になってしまったということだ。

ところで、この事件に関連して、讀賣新聞(12月3日朝刊)の記事に次のような指摘があった。「有希ちゃんが行方不明になった前日の11月30日、現場近くで不審な中年男性が女児に声を掛けているのが目撃されており、捜査本部で関連を調べている。」記事には警察に対する批判的な様子が全くない中で、この部分がひっかかった。

この中年男性が犯人かどうかはわからない。違うかもしれない。違わないかもしれない。いずれにしても、この「前日の事件」は当日、警察でどのように処理されたのだろうか。

通報は受けていたが、何もしなかった。そうだとすれば、未然に防げた事件を警察の怠慢で起こしてしまったと言えるかもしれない。「かもしれない」というのは、「絶対に防げた」とは言い切れないからで、警察の怠慢が重大であるということははっきり言える。

そもそも通報を受けていない。この場合、警察としては対応のしようがない。しかし、さらに目撃者がどうして通報しなかったかということを考えると、警察に全く問題がないとは言い切れないかもしれない。つまり、警察に言ってもどうせ何もしてくれないだろう、という判断があって、目撃者が通報しなかったのだとすれば、これも警察の怠慢が問題だと言える。

通報を受け、目撃地域を中心に警察署が事件発生の可能性を予測し、幾人もの警察官に頻繁にパトロールさせ、とくに小学生低学年の子どもが下校する時刻を計算して見回りをさせていた、前日の事件が目撃された時刻も意識して見回った、という対応がなされていれば、どうだったか。この事件は未然に防げたのではないだろう。

(清水勉)

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